【キラリと輝く日本株シリーズ】高配当株・エイジス(4659)強み、リスクを解説

わんわん
こんな方にオススメの記事です
CHECK!!
・忙しくて企業分析するヒマがない!
・企業分析ってどうすればいいのかわからない!参考にしたい!
・ぶっちゃけ優良株が知りたい!

 

FRBによる利上げや地政学リスクの高まりで世界的株安になりましたね。

「久々に訪れた買い場」とみて「割安な優良株」と思った日本株を少し買いました。

その中の一つ、「エイジス」という会社をご紹介します。

わんわん
魅力ポイント、リスクを分かりやすく解説します!

わんわん
企業分析や投資判断の参考になれば幸いです
※投資は自己責任でお願いします。

ビジネスモデル

棚卸代行サービス

わんわん
エイジスは「棚卸」を代行してくれる会社だよ。

しゃちく君
棚卸ってなに?

わんわん
在庫合わせだよ。システム上で把握している在庫数と、現実の在庫が一致しているか確認する作業だね

わんわん
棚卸は1年に1回、どんな企業でも発生するよ。

わんわん
経験者ならわかると思いますが、この棚卸という業務。

わんわん
死ぬほどメンドくさいよ。

わんわん
↑画像のように1品ずつチェックしないといけないので。

わんわん
棚卸の時期になると「また来たか・・・」と憂鬱になるサラリーマンも多いハズ。

しゃちく君
そんなに大変なんだ・・・

わんわん
コンビニだと閉店後にやらなきゃいけなかったり、製造業だと工場を止めたりしないといけないよ

しゃちく君
なんで?

わんわん
在庫数が変わっちゃうから。絶対に数量が変わらない時間をつくらないとダメなんだ

わんわん
あと、棚卸に慣れた人と慣れてない人では精度が全然違うから、教育の手間もかかるね

わんわん
いろいろ大変なので外注するメリットは大きいと思うよ

しゃちく君
たしかにプロ集団に任せた方がよさそう

わんわん
最近はAIロボットを使った自動棚卸も開発されてるみたい。

しゃちく君
へぇ~!おもしろいね~

引用: エイジス決算資料より

しゃちく君
でもなんでこんな面倒なことやらなきゃいけないの?

わんわん
棚卸の結果は決算書に直結するからだよ

わんわん
在庫=会社の資産なので、決算書の貸借対照表にきちんと書かないといけないよ

わんわん
もしいい加減にやったり間違いが多いと企業の信頼はガタ落ち。

しゃちく君
企業の信頼度となると、株価にも影響ありそうだね。

わんわん
そう。だから棚卸は会計士の人が監査にくるよ。

わんわん
外部のチェックが入るくらい、会社にとって重要な業務なんだね

魅力的なポイント

魅力ポイント
・高い収益力
・ディフェンシブ株&成長株
・利回り3%以上の高配当
・盤石な財務

わんわん
1つずつ見ていきましょ

高い収益力

わんわん
この会社、「棚卸代行」業界ではシェアは8割。ほぼ独占状態ですね。

しゃちく君
すごい!

わんわん
この独占が収益力の源泉になってるよ
収益力 ※直近10年平均
ROE: 14% (サービス業平均8%)
営業利益率: 11% (サービス業平均7%)

いずれもサービス業平均値を大きく上回っています。

■セグメント別売上・利益

引用: 21年度エイジス有価証券報告書 一部改変

内訳をみると「国内棚卸サービス」が売上・利益ともにけん引してます。

わんわん
海外棚卸サービスが伸びたら大化けするかも。

わんわん
ちなみに棚卸サービスは商品1個につき「〇円」という価格設定のようです。

ディフェンシブ株&成長株

ポイント
・棚卸は景気に関係なく発生
・アウトソーシングの需要増
・EPS右肩上がり
・海外は成長市場

棚卸は景気にかかわらず必ず行われるのでディフェンシブな性格をもっています。

アウトソーシングの需要も上昇傾向なので、成長分野のビジネスと言えます。

引用: 矢野経済研究所

※BPO=ビジネス・プロセス・アウトソーシングの略

売上、利益、EPSは右肩上がり。

22年度はコロナや新システム開発の中止による特別損失(▲500億)が響いて売上利益が落ち込みましたが、一時的なものだと思います。

また世界経済は今後も成長するので、海外需要を取り込めればさらなる成長が期待できます。

利回り3%以上の高配当

配当状況
・利回り3%超え
・5年連続増配、10年以上減配なし
・配当性向20%未満

3/18現在、配当利回り=3.2%と高配当化しています。

ディフェンシブ&成長株でこの利回りは魅力的です。

増配傾向かつ配当性向も低いので配当余力はまだまだありそうです。

引用: Yahoo!ファイナンス

盤石な財務

財務
・有利子負債がほとんどなく無借金経営に近い
・自己資本比率:70%超え

わんわん
自己資本比率が高すぎるので、事業投資でさらなる成長を目指してほしいですね。

リスク

懸念点
・国内の飛躍的な成長は見込めない
・参入障壁が低い
・景気悪化時の需要低下

国内は独占状態なのでこれ以上の大幅なシェアUPはムリ

それに日本は衰退市場なので長期展望は暗い。海外での活路が重要です。

そして参入障壁。

棚卸業務のプロ集団によるノウハウやシェアが参入障壁になっているかもしれませんが、

スイッチングコストはそこまで高くなさそうです。

つまり参入障壁もそこまで高くないかもしれません。

競合が出てくれば価格競争に巻き込まれるでしょう。

また不況時は外注化の需要が減るので、完全なディフェンシブ株とも言えません。

競合は?

日本に明確な競合はいません。(上場会社で)

しいてあげるならヤマタネ(9305)ですが、棚卸専門ではなく倉庫・物流メインの会社です。

棚卸が効率的に行える機器とシステムの提供をしていますが、売上は少ないです。(16億円)

同社売上割合も3%と低く、競合と呼ぶには弱いです。

しかし海外では「リージス(RGIS)」というアメリカの競合がいます。

RGIS HP

1958年創業の歴史ある会社です。

非上場なのでIR開示されておらず詳細は不明ですが、「34,000の従業員、世界40か国で商売してる」とHPにありました。

アジア、欧米、オセアニアに拠点があったので普通に大企業だと思います。

わんわん
ちなみにエイジスの社員数は845名。海外展開はアジア中心です。

わんわん
34,000人規模の会社は、日本だと花王、KDDI、JALあたり。

わんわん
普通に大企業っすね・・・!

わんわん
このRGISの牙城を崩せるかどうかが海外展開のポイントになってきそうです。

買い時はいつ?割安?割高?

長期投資前提なら今は買い時だと思います。(3/18執筆時点)

理論株価と現在の株価を比較してみましょう。

株価比較
・理論株価: 5,300~5,500円
・現在の株価: 2,352円
(参考)私の購入時株価: 2,373円

かなり割安です。

正直、迷わず買いました。

また、事業価値と株価を比較しても割安さが伺えます。

(事業価値=グラフのオレンジ部分、EPS×業種PERで算出)

ただし直近は米国の利上げや、インフレによる景気減速ムードがありますので株式市場にとって逆風が吹いてます。

エイジスは小型株のためリスクオフだと買いが集まりにくく、株価は数年低迷するかもしれません。

「5年後、10年後を見据えた長期投資の銘柄」と考えた方がいいでしょう。

まとめ

魅力ポイント
・高い収益力
・ディフェンシブ株&成長株
・利回り3%以上の高配当
・盤石な財務
懸念点
・国内の飛躍的な成長は見込めない
・参入障壁が低い
・景気悪化時の需要低下

高配当株はどうしても「景気敏感株」に偏ってしまうので、エイジスのようなディフェンシブ寄りの高配当株は貴重です。

また時価総額は約250億円なので小型株になりますが、業種を分散して高配当株ポートフォリオを組もうとおもうと、このような小型株への投資が必要になります。

株式市場がリスクオフムードになると、リスク高めな中小型株から資金が抜けていきます。

個人投資家はこのような時に売られすぎた優良株を狙うのが良い戦略と思いますので、まさに狙い目の銘柄だと思います。

また、余談ですが実際にエイジスを使ったことがある方に聞きましたが「仕事が早くて正確。安心して任せられる」と言ってました。

しゃちく君
何よりうれしい言葉だね!

わんわん
ウチの会社も採用してくれないかなぁ~(懇願)

志村!押すなよ!絶対押すなよ!

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