
「株の買い時ってどうやって判断するの?」
こんな悩みを持つ人にオススメの記事です。
ネットや本で調べても
「買い場は誰にもわからない!」
「経験と勘!自己流を作れ!」
「チャートで判断!」
など、意見がバラバラで
「結局よくわからなかった」
という経験はないでしょうか。
私もその一人でした。
しかし調査を重ねた結果、高配当株投資でもインデクス投資でも「買い時」の判断に使える指標を発見しました。
それが「VIX指数」です。
今回はこのVIX指数をどのように活用すれば買い時がわかるのか、ご説明したいと思います。

目次
VIX指数とは
「Volatility Index(ボラティリティ・インデックス)」の略語。
米国の代表的な株価指数であるS&P500種指数のオプション取引をもとに算出・公表しています。
↓VIX指数の詳細説明
「恐怖指数」ともいわれる市場心理をあらわす指数。
「Volatility Index(ボラティリティ・インデックス)」の略語。
米国の代表的な株価指数であるS&P500種指数のオプション取引をもとに算出・公表しています。
↓詳細説明
「恐怖指数」VIX指数とは コロナショックで80超え、目安や長期時系列チャートも紹介fa-external-link
- 10~20: 通常時
- 20~30: 悪いニュースなどで少し不安が広がった時。あるいは調整局面
- 30~40: 戦争などで世界の警戒ムード上昇時
- 40以上: 〇〇ショックなどの大暴落発生




VIX指数が高い時=暴落(バーゲンセール)が起こっている
私はVIX=40以上が絶好の買い場であると考えています。
その理由をご説明します。
具体的に過去VIX=40以上になったときを見てみましょう。

引用:https://moneyworld.jp/news/05_00040073_news

そう。
これらは暴落を引き起こしてます。
つまり、VIX指数が高い=暴落状態と言えます。
暴落が起こると投資家が損失をおさえるために株を売り始めます。
売りが売りを呼び、業績が安定している優良銘柄も売られ始めます。

未知のウイルス登場により経済が停滞しました。
どの企業が倒産するかわからないので「含み損が大きくなる前に売ろう!」と考えた人が多かったと思います。
これが世界中で起こり世界的大暴落につながりました。

こんな感じで暴落は株が投げ売りされます。
「本当に優良銘柄も売られるのか?」と疑問に思うかもしれませんが、売られるんです。
コロナショックでは世界最強の企業群「GAFAM」も例外なく暴落しました。
これが人間の心理であり市場心理なのです。
しかし振り返れば暴落はいつも「株安で絶好の買い場」でした。
特に暴落はVIX=40以上で発生している傾向があるので、40以上は「買い場」として考えてよいと思っています。


検証①:インデックス指数とVIXの関係
S&P500の場合

VIX指数=40以上の部分を青塗りしてます。
どの部分も株価が下落してますが、その後しっかり復活してます。
つまり長期で見ればVIX=40以上は絶好の買い場だったと言えます。
ただし、「VIX40=底値」でない点は注意です。
もっと下がる可能性があるので、40を超えたからと言って安易に投資しないように気を付けましょう。
ちなみにリーマンショックは90、コロナショックは85まで上がりました。
日経平均の場合
では日経平均を見てみましょう。

こちらも長期で見ればVIX=40は「買い場」と言えそうです。
検証②:高配当株とVIX指数の関係
日本高配当株ETFの場合(1577)
では、日本の高配当株はどうなのか?
「NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信(1577)」というETFを見てみます。
これは今期予想配当利回りが高い企業を70社集めて作られたファンドです。



S&P500や日経平均に比べたらわかりづらいですが、VIX=40以上は買い場だと言えそうです。
30だとちょっと微妙ですね。買ってもよさそうですが「絶好の買い場」とは言いづらいです。

米国高配当ETFの場合(VYM)
米国投資家に大人気の高配当ETF「VYM」をみてみましょう。
VYMは大型の安定高配当株を集めたETFです。(P&G、エクソンモービルなど)
こちらも長期で見ればVIX=40以上は買い場だったと言えそうです。
ちなみにVYMのほかにHDV,SPYDといった優良ETFがありますが、30代FIREで有名な「三菱サラリーマン」さんは米国高配当ETFはVIX=30が狙い目、とされています。
ただしこちらもあくまで「目安」であって、大暴落時はもっと数値が高くなり押し目買いの効力が低減することも付記されてます。

fa-external-link米国高配当株ETF【VYM・HDV・SPYD】の購入タイミング・買い目安の基準
VIX指数は「押し目買い」にも使える
VIX=40を超えるような暴落は10年に1回くらいしか起こりません。
もう少し短いスパンで狙って買いたい人も多いと思います。
その場合はVIX=25~30が押し目買いの目安になると思います。
株価が上昇している局面で、一時的に株価が下落したタイミングを見て買う手法です。
例: 2021年の日経平均を見てみましょう。
VIX=25以上を青塗しています。
直近高値からの下落率を%で示していますが、1回だけ2%、あとは5%前後の下落率となっています。
短期的ではありますが、いずれも前後で見ると一時的に安値になっていますので少しずつ買い増ししたい人にとっては判断の目安になりそうです。

高配当株投資は安値で買うことが重要です。
理由は成熟企業が多く、株価が上昇しづらいからです。
焦らずしっかりタイミングをはかりましょう。
ちなみに上記のように少しだけ株価が下がる局面を「調整」と呼びます。
この調整状態がしばらく続くと「調整局面」と呼びます。
株価が一時的に下がる場面のこと。
投資家たちが「利益確定」判断し「売り」が入ることで発生する。
だいたい2か月程度で終わることが多いが、トレンドが続いて「弱気相場入り」する可能性もある。
・市場が52週間の最高値から10%下落したとき
・直近高値から10~20%下落したとき
5%~10%: 年間に数回
【私流】VIX指数の使い方
- 20超え: 市場の観察スタート。欲しい銘柄リスト見直し。
- 25付近: 良いのがあればちょこっと買い。
- 30付近: 本格的にリサーチ。良いのがあれば積極的に買い。
- 40超え: バーゲンセール状態。一気に買い増す。
こんな感じに決めてます。
まとめ
- VIX指数は株の買い場の参考指標になる
- インデックス指数にも高配当株にも使える
- 歴史を見ると40以上は絶好の買い場であることが多い
- 25~30でも押し目買いの参考にできる

VIX指数はわかりやすいサインとして初心者の方でも使える指標だと思います。
ただし、これだけで投資判断するわけではありませんのでご注意願います。
以上、ご参考になれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。
